今回は体操競技のルール(女子編)をご紹介いたします!
目次
【跳馬】
器具説明
男子が高さ135cmなのに対し、女子の場合は高さ125cmとなっております。
基本ルールは男女共に同じで、助走から跳馬の手前で踏み切りをし、跳馬に手をついて跳び、着地をします。
跳馬の採点は踏み切ってから着地するまでであり、助走のやり直しは減点となります。
跳馬は、他の体操競技と違い、1演技においてひとつの技しか実施しません。技の組み合わせで加点されることはないため、演技の価値点と実施点により採点が行なわれます。
実施点は10点で、ここから演技の美しさ、突き放しの高さ、着地などにより減点がされます。
価値点は実施した技の難度であり、技が認められた時点で表示された技番号と異なる跳躍を実施しても減点されることはありません。
※男女同じ技でも価値点が異なる場合があります
【段違い平行棒】
器具説明
段違い平行棒は、女子のみで行なわれている競技種目です。
男子種目の中では、鉄棒に相当するとされていますが、鉄棒にはない優雅さも演出されることから、女子ならではの種目と言えます。
段違い平行棒では、その名の通り、高さの異なる2本の棒を並行に設置します。
低棒の高さは1m70cm、高棒の高さは2m50cmの高さとされています。バーの間隔は1m80cmと定められています。
基本ルール
演技は、ロイター板を踏む又は段違い平行棒につかまる動作をした時点から始まり、終末技で着地するまで実地されます。※選手が途中で棄権する場合は例外
演技の終了は、終末技の着地動作を完了したときで、着地時に静止できず転んだり、足を踏み出したりした場合は減点となります。
また、段違い平行棒に相当するとされる男子の鉄棒種目に比べて、手放し技の種類が多いことが特徴です。
段違い平行棒は非常に多くの技があり、認められている技にはそれぞれ難度が決められています。
鉄棒種目では懸垂から後ろ振り上がりなどで演技が開始されますが、段違い平行棒では、バーに飛び付きけ上がりをする、又は助走からロイター板を使って棒に飛びつき、その勢いで最初から車輪を開始するなどします。
そのため、女子のみで行なわれる種目でありながら、大変ダイナミックな演技を行なう種目であると言えます。
【平均台】
器具説明
学校の体育の授業などでも使用されている平均台についてご紹介します。
こちらも段違い平行棒と同じく、女子のみで行なわれる競技種目です。競技種目に使用される平均台は幅10cm、長さ5m、高さ1m25cmです。
平均台種目は、狭い台上で行なうため、身体調整力、平衡感覚を養うのに有効です。
基本ルール
演技時間は90秒までとされています。
運動内容は、歩行から、各種ステップ、跳躍、ターン、ポーズ、回転、宙返りなど、基本的なものから難易度の高いものまで様々で、これらの運動要素をむだなく組み合わせて演技を構成します。
また、5mの台上を最大限に使用しなければなりません。
リズムに緩急の変化をもたせた演技、しかも安定したフォームと動きが求められます。
【ゆか】
器具説明
フロア自体は、男子と同じ器具を使います。スプリングやスポンジなどの反発材が下についた丈夫な板の上にカーペットが重ねられている「タンブリングバーン」と呼ばれている特殊な構造になっており、非常に飛び跳ねやすくなっています。
また、広さは12m四方になっており、この中技を組み合わせ演技をし、その得点で順位を競います。
基本ルール
男女ともに、ゆか運動は12m四方の床の上で行い、四隅に必ず一度は到達しなければいけないというルールがあります。
女子は、演技時間は90秒までと決められており、流れる伴奏に合わせる形でアクロバット系の技、ジャンプの組み合わせやターンなどのダンス系の技、そして音楽に合わせて身体を表現する振り付けを組み合わせて演技をします。
女子選手に求められるものは、演技の優雅さ、バランス、美しさやリズム感の良さになります。
男子選手は技そのもののクオリティや難易度をメインに採点されるのに対し、女子選手は、それに加えて伴奏に合わせた全体の演技の演出性と表現力も求められることになります。
ルール上は女子の場合、レオタードの他に脚までおおうユニタードでもよいことになっています。
さらにはレオタードの他に足をおおうものを身に着けてよいということになっています。
【まとめ】
いかがでしたでしょうか。
前回、今回で男子種目、女子種目の違いをまとめました。
今後体操を見る際にこういった違いや特徴を意識してみて頂けると、今までとは違った視点からも見て頂けるのではないかと思います。
体操というスポーツがよりメジャーなものとなるように、これからもSNSや当ブログでの発信をしていきます!